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本書の執筆目的と方針は初版以来変わることなく,主として医学生を対象に,ヒトの神経解剖学の理解に必要十分な事項を,優れた図を豊富に用いて,明瞭簡潔に解説したものである.
一般に,神経解剖学のテキストにとって最も重要なのは“明瞭さ”である.神経解剖学は複雑な領域であり,しばしば学生を悩ませる.そこで本書は“あいまいさ”や“不明確さ”を極力避け,簡明な概念を用いて,できるだけ簡潔に解説した.
“簡潔さ”はむろん“深さ”と“詳細さ”の犠牲を伴う.広汎にわたる領域を扱った優れたテキストは多数あるが,エッセンスだけに絞り込み,なおかつ信頼性を失わないようなテキストはほとんどない.
本書は,解剖学的構造をできるかぎり機能と相互に関連させて解説するように努め,さらに,可能な場合には,解剖学的構造の臨床的意味付けをも試みた.テキストの内容の取捨選択の判断は,著者がその責任を負うべきものであるが,本書の内容の“幅と深さ”は,学生が自信をもって臨床神経科学のトレーニングを開始できるに足る十分なものであるとわれわれは信じている.
第1章 序論と概観/第2章 神経系の細胞/第3章 末梢神経系/第4章 自律神経系/第5章 中枢神経系の被覆:髄膜と頭蓋/第6章 脳室系/第7章 中枢神経系の血管系/第8章 脊髄/第9章 脳幹/第10章 脳神経と脳神経核/第11章 小脳/第12章 視床/第13章 大脳半球と大脳皮質/第14章 大脳基底核/第15章 視覚系/第16章 視床下部,辺縁系,嗅覚系/第17章 問題と解答/用語解説/索引